ふたつの目線を持つ

お客様のWebサイトをリニューアルしたり、フォローしたり、その他のことでも多々あります。
自分のディレクション基礎セミナーのなかでも話をします。

必ずふたつの目線をもつように。
自分も気をつけないといけないという思いもこめて。

・ユーザー目線
・クライアント目線

ユーザー目線

利用者目線とも言われます。
そのWebサイトを利用するであろう人に合わせる目線です。

世界中の人に合わせるというのは、できないです。

Webサイトつくるには、必ずターゲット(ペルソナ)を決めましょうと言われます。
なぜ、ターゲットを決めないといけないのか?
10代の人にとってよいWebサイトと60代の人によってよいWebサイトが違うからです。
具体的に言えば、10代と60代では、
・文字のサイズ
・使う文字は、ひらがな多めなのか、カタカナなのか感じなのか
・日本語表現の違いなど
などなど(言いはじめるともっとたくさんありますが)
見栄えなどデザインだけでなく、文字のデザインも一つひとつ機能として影響してきます。

クライアント目線

提供者目線とも言われます。
クライアントがもつポリシーやブランドイメージをきちんと踏まえましょう
必ず守らないといけないものがあるはずです。
今まで時間をかけて積み上げてきたものなど。
ここは絶対譲ってはいけないし、崩してはいけないのです。
このクライアントは何を大切にしているのか!!

これは、むかーしむかしにあった話なのですが…
老舗旅館からリニューアルのお話を頂きました。


社長が交代されたので、Webサイトを新しくしたいとのこと
新しい社長の希望は、その時の流行りのサイトに。
いろいろな話をして、一部修正してその時は終わりました。
今もお仕事させてもらっています。

必ずしも流行のサイトがよいわけではありません。
クライアントの世界観を読み取ってベストなアプローチが必要となります。

さいごに

どうしてもいろいろな施策を考えるときに、ユーザー目線になりがちなのですが
ユーザー目線、クライアント目線、どちらかに偏ってはいけないと思っています。

 

私的に自分の仕事でもそうだと思っています。
自分の仕事のクライアントは自分です。なのでクライアント目線も持ちましょう。
自分が大切にしてきたもの、譲れないものはあるはずです。