主婦だった私がフリーランスをはじめたきっかけ

私が在宅ワーク(フリーランス)になったきっかけやはじめたころにあった話です。

私がフリーランスを始めたきっかけ

それは、妊娠したことでした。
それまでは、フリーランスになろうとか、フリーランスになりたいとかまったく思っていませんでした。

たまたま家にPCがあって、友達が「EXCELで住所入力を手伝ってくれない?」と声をかけてくれました。
実は、この頃の私は、EXCELの使い方すら知りません。
せいぜい、インターネットで検索ぐらいしかPCを使ったことしかありません。
友達に教えてもらいながら、入力をはじめましたが、タイピングもとても遅く、本当に時間がかかりました。

初お給料

2週間ぐらい手伝いました。
その時のお給料が、8万円だったんです。

お給料をもらった時に、もっと稼げるのでは?
子どもが生まれてもずっと一緒にいてあげれるのでは?
子どもが病気になっても、会社に電話して「休みます」と連絡しなくてもよいのでは?
と思いはじめたんです。

まだ、おなかもでていなかったので、どんどんお友達から入力の仕事をもらってこなしていきました。
こなしていった分、どんどんお給料が上がりました。
ソフトもきちんと勉強した方がいいと思い 半日で教えてもらえるEXCEL、Word教室にも通いました。
時代もSOHOや在宅ワークが流行っていて、仕事もたくさんの種類があり、
出産前には、近くの主婦仲間と5名のグループを作って、大量のデータ入力をするようになりました。

仕事増えてくる反面 強迫観念のも増える?

・納期は絶対遅れてはいけない

全員子どもがいる主婦だったので、突発的な事も多々ありました。
まぁグループなので、フォローしながら仕事をやっていたと思います。
ただ、親に不幸があっても納品は絶対遅れてはいけないとクライアントさんから言われていたので、かなり怖かったです。
あまりに仕事を詰め込んだせいで、睡眠時間は3時間で、出産5日前まで働いていました。

・リーダーだったので、必ず連絡が取れるようにしておかなければいけませんでした。
電話に出なければ、タイミングが悪いと思われて、次の人に仕事がまわされてしまうと言われていましたし、そう思っていいました。
子どもが入院していた時も、添い寝している枕の下に携帯を忍ばせて、バイブにしてすぐに応答できるようにしていました

・仕事を断ったら、次の仕事はもらえません。

などなど。

ある日とても大きな仕事が。
仕事の料金もかなり良く、メンバーと相談して、仕事をやってみることにしました。

仕事をはじめると料金がよいだけあって、とてもハードでした。

仕事の1日

朝、10時に原稿が届きます。
午前中に、メンバーさんが原稿を受け取りにきます。
自分の分もあるので、入力を開始します。
次の日の9時までに全員分のデータをまとめて、クライアントさんに納品。
朝、10時に原稿が届く……
その繰り返しが、6日間続きます。
休みは、日曜日のみ。

このハードな仕事が3か月ぐらい続きました。
ハードな分 かなりの金額を稼いでいたと思います。

クライアントさんから値下げ交渉

4か月目に突然、クライアントさんから急に値下げ交渉。
今までの60%くらいの料金にして欲しいと。
とても悩みました。
仕事を断れば、今の仕事はなくなってしまいます。
今までと同じ仕事で単価がこんなにも下がってしまったら、メンバーの仕事に対する気持ちも絶対下がってしまいます。
どうしよう…
メンバーに相談すると、「最終決定は、リーダーに任せます」と。

本当に悩みました。
次の日、私はメンバーに「このハードな仕事を3ケ月目でやめようと思います」と伝えました。

本当は、単価が60%になっても仕事のある方がいいかもしれません。
でもよく考えてみると、私がフリーランスで仕事をしたかったのは、子どもと一緒にいたかったからです。
自分の時間さえ調整すれば、子どもと一緒にいることはできました。
このハードな仕事をずっと続けていて、心の余裕もなくなっていた気もしますし、子どもと一緒にいているようでいてなかったような気がしてきました。

クライアントにはじめて仕事を断ります
「この仕事の納品が終わったら、この仕事をやめさせてほしいです」

クライアントと二言三言やり取りがあったと思います。
最後に「仕事を断ったら、次の仕事は、ないから」って言われました。

その後…

たしかにそのクライアントさんからの仕事はなくなりました。
でも新しいクライアントさんができたり、仕事の内容が変化してきたりして、今も仕事はあります。
メンバーも子どもの成長に合わせて、パートや正社員になったメンバーもいますし、今でも一緒に仕事をしてメンバーもいます。
なので、まったく仕事がなくなって困ったこともありません。

今思えば、あの強迫観念も自分で自分を縛っていただけなのかなと思っています。

仕事は、自分が幸せで、家族が幸せで、自分のまわりの人を幸せにできるぐらい頑張ろうと思っています。